レドンドビ-チの夕日
何気ない夕日が沈む桟橋の光景です。
ロスのレドンドビ-チは太平洋に沈む夕日がきれいです。
夕日の逆光写真は光が強すぎて飽和に近づくので彩度が薄まりやすくなるので注意が必要です。
肉眼で見たら真っ青だったはずの青空を写真で撮ると白霞で薄まったような写真になるのと同じ理屈です。
また逆光写真はシャドウ部分が黒くつぶれやすく、対象が真っ黒につぶれたシルエット調の定番の表現になってしまいます。
<<写真は諧調が命。>>
しかしリニア(直線的)に光を表現するデジタルはこのようにすぐに持っている諧調の幅を使い切ってしまいます。
逆に人間の目は眩しいハイライト部から暗いシャドウ部まで、幅広い輝度での諧調差があっても飽和や黒潰れすることなく対象の光と色合いの変化を捉えるものです。目がくらむ夕日に目を向けても無意識に瞳を動かしていると同時に瞳が高速で拡大・収縮を繰り返すからこの写真のようにハイライトもシャドウもつぶれずに見えています。
人間の目で見たようにソフトウエアの力を借りて自然に表現しなおしたのがこの写真です。
フイルムカメラをやっている人で未だに「写真は撮ったままが真実を写しており、デジタルは単なる加工品」とみなす人がいますがフイルムカメラの表現も印画紙上の化学反応の助けを借りてハイライト部が飛びにくくなる性質に助けられていることを忘れているようです。また使うフイルムによってカラ-バランスや発色が大きく違い、本当の意味での中立的な色合いすら表現できていない事実を忘れています。
銀塩写真家がよく揶揄するように、デジタルの夕日写真はカラ-バランスや色温度を赤や黄色側に偏らせるとドラマチックで濃厚な夕日写真へ早変わりします。初心者がよく使うこの定番テクニックはデジタルでもベテランや目の肥えた人にはやはり評価されません。大切なのは一本調子の全面赤や黄色の光に写真を浸すことではなく、空一つにしても藍色から赤に変わる美しい色の諧調(グラデ-ション)の変化を表現することだと思っています。
この作品はただの夕日写真に終わらせず、沈み行く太陽、カモメ、ヨット、女の子と変化を加える要素を欲張って取り入れています。
自分でも気に入っているのは、このような役者がそろっているにも関わらず、無邪気な女の子は周囲に全く関心を払わず、海面にはねる魚の様子にくぎ付けになっていてことです。
逆にそのことで微笑ましくもあり、温かみを感じさせるシ-ンを切り取れた気がします。
自分が考えた英語での題名は「WE ARE WITH YOU」
うまく訳せませんが「僕たちは君を温かく見守っているよ」といった感じです。
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